御嶽山噴火で生還された方の手記
2014年12月29日 00時13分
御嶽山噴火で生還された方の手記がいくつか出ていますが、以下のお仕事をしている方の手記が出たため、
・日本山岳ガイド協会認定ガイド/信州登山案内人
気になって読んでみました。
紹介する記事
読み終わって思ったことは、「地獄の中でも『冷静さを失わなければ』還って来れる可能性があるんだな。」ということでした。
また、職業がガイドという立場上、以下の様な質問もされていますが、以下のように、当日はガイドの下見に来た一登山者であり「自分の命を必死で守った」旨を、答えられています。
後の取材で、何人もの記者に「ガイドで救助隊メンバーなのに何故一人で逃げたのですか? 4人の方達と一緒にいようとは思わなかったのですか?」と聞かれた。私は「ガイド中でも、救助中でもない。単独行だった」、まだ噴火が終わったとは思っていなかった。自分の命を守る事に徹した。生きる事に執着した。その判断は間違ってないと信じている。
また、上記の方もそうですが、どの生還者の手記にも(下方のリンクも参照)、「他人を助けず、自分だけ降りてきた」ことへの複雑な思いがつづられています。
「一緒に行きましょう」それは一見やさしい言葉なのかもしれない。自分の確信のないただの直感の判断に人を巻き込むのは「無責任」ではないか。今生きているので私の直感は正しかった。しかしあの時何が正しいのかは誰にも分からなかった。留まる事が正解だったかもしれない。噴石が来ていたら確実に一ノ池で私はやられていただろう。
★御嶽山噴火 生存者の手記に複雑な思いがつづられていました。
http://www.yamanobori.jp/listArticle?url=62361
生還者の方の多くは、これからずっと、そのことが心に突き刺さったままになるのでしょうね。辛いことですね。
登山の四方山話 管理人
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